政府は、18都道府県で実施されている「まん延防止等重点措置」が2022年3月21日の期限をもって解除することを正式に発表しました。また、4月1日からは県民割の対象エリアが「地域ブロックへ拡大」になることが決定。
旅行計画を立てている方にとっては、Go To トラベルがいつから再開するのか、とても気になるところ。
そんな方に向けて今回は、Go To トラベル再開時に適用される割引率、制度内容の変更点、最新情報をお伝えします。
また、Go To トラベル再開前に利用できる「県民割」「あとから割引」についても解説するので、「Go To トラベルまで待てない」という方は、そちらも参考にしてみてくだい。
Go To トラベル再開はいつから?
2022年の年明けから実施していた**「まん延防止等重点措置」が3月21日を期限に、全国で解除することが発表されました。また、斉藤国土交通大臣が、2022年4月1日から県民割の対象地域を「関東」「東北」などの地域ブロックへ拡大**していくと表明。
県民割の対象地域を地域ブロックへ拡大することで、県境をまたぐ旅行が可能になります。政府は、段階的に対象エリアを拡大していくことで、Go Toトラベル再開に向けて準備を進めていく方針です。
これらのことを踏まえて、Go Toトラベルは早くてもGW明けの再開が予想されます。具体的な再開時期は、感染状況を慎重に見極めてから検討していくと述べています。
「まん延防止等重点措置」の全面解除が決定していますが、岸田首相は「今後しばらくは、通常に生活できるようにするための移行期間」としています。
Go To トラベル代替キャンペーン「県民割」とは?
Go To トラベル再開までの代替キャンペーンとしてはじまった地域観光事業支援「県民割」。国から支援を受けて都道府県主体で行っている旅行割引キャンペーンです。
県民割適用エリア
出典:観光庁「Go To トラベル事業(地域共通クーポン)」
2021年11月19日の政府によるGo To トラベル再開後の制度変更の発表で、県民割の対象地域を地域共通クーポンの利用エリアである「隣接する都道府県」にまでエリアを拡大しました。
「まん延防止等重点措置区域」が2022年3月21日で全面解除されるため、措置区域だった県も3月21日以降、県民割の再開をはじめることが予想されます。しかし、県民割の対象地域をどこまで拡大するかは、各県知事の判断に委ねられています。
4月1日から「県民割」の地域ブロック拡大へ
2022年3月16日、岸田首相が県民割を4月1日以降、「関東」「近畿」などの地域ブロックへ拡大すると発表したことで、近隣県より広いエリアへの旅行が可能になります。
県民割のエリア拡大の流れ:県内→隣接県→地域ブロックへ拡大(2022年4月1日~)
県民割の対象地域を地域ブロックへ拡大するにあたり、安心して県外への旅行できるように、ワクチン接種歴、検査キットの活用を検討しています。また、3回目のワクチン接種も進行中のため、ワクチン接種のルール変更もありえます。
引き続き感染リスクを避けながら日常生活を取り戻すため、大人数での会合などでワクチン接種・検査キットの活用を推奨してていく方針です。
もしまた感染状況が悪化したら?
また、県民割の実施県が新たに**「まん延防止等重点措置区域」に指定された場合**は、以下のルールが適用になります。
- まん延防止等重点措置の対象となった都道府県の県内旅行のうち、措置区域を発着する旅行
- 措置区域への隣接県民による旅行
- 措置区域の居住者による隣接県への旅行
再び「まん延防止等重点措置」に指定された都道府県を発着とする旅行ができなくなります。また「まん延防止等重点措」解除後も、各自治体で感染予防のルールを定めているので、旅行計画の際は、各自治体の公式サイトを確認してください。
Go Toトラベルキャンペーンをおさらい
新型コロナウイルスの蔓延防止策として実施してきた外出自粛の影響により、経済的に打撃を受けたのが旅行業界、飲食業、サービス業、といった産業です。
政府は、それらの影響を受けた産業に対し事業の継続、雇用の維持、また地域を活性化するための観光需要喚起策として国主体で実施されているのが「Go Toトラベルキャンペーン」です。
政府は「Go Toトラベル事業」として4つのキャンペーンを実施しています。
- Go Toトラベルキャンペーン:旅費を割引
- Go To Eatキャンペーン:飲食店の食事代を割引
- Go To Eventキャンペーン: イベント・エンターテインメントのチケットを割引
- Go To 商店街キャンペーン:観光商品開発、商店街でのイベント等の実施
Go Toトラベル再開後はどう変わる?
Go Toトラベルの問題点として、以下2点が指摘されていました。
- 利用者が休日に集中し、観光地が込みあう
- 高級な宿に予約が集中し、中小の旅行事業者に恩恵がなかった
まだ再開の目途は立っていませんが、上記2点の問題をふまえて、国土交通省は下記のように変更点をまとめています。
出典:国土交通省「新たなGo Toトラベル事業」の概要
次の章で詳しく解説していきます。
Go Toトラベル変更点まとめ
割引率&割引上限額の引き下げ
国土交通省「新たなGo Toトラベル事業」
旅行代金の割引上限額が20,000円と高く設定されていたため、高額宿に人気が集中し、良心的な料金を設定している宿には、あまり恩恵がありませんでした。再開後のGo Toトラベルでは、割引率を引き下げし、実質の低価格帯の宿泊施設への需要を促します。
地域共通クーポンが「定額制」に変更
地域共通クーポン額が旅行割引額の15%付与から「定額制」に変更になりました。
旅行割引額の15%→平日3,000円/休日1,000円
週末や連休に観光地に旅行客が集中するのを避けるため、休日と平日の割引額に差をつけ、旅行客が分散するように平日の地域共通クーポン額を引き上げました。
地域共通クーポンの付与額が割引後の旅行代金を上回ることのないよう、地域共通クーポンに枚数制限を設けます。
地域共通クーポンについての詳細はこちらの記事をご覧下さい。
Go To トラベル「地域共通クーポン」の詳細と上手な使い方を徹底解説
交通費を含む旅行商品の割引率を引き上げ
新幹線やバスなどの交通利用が少なかったため、交通機関を利用する際の割引率を引き上げ、交通事業者・地方への観光を支援しています。
Go Toトラベル利用時の交通費についての詳細はこちらの記事をご覧下さい。
Go Toトラベルキャンペーンに交通費は含まれる?割引が適用される条件を詳しく解説
繁忙期は除外
春休みやGWなどの繁忙期は割引対象外です。除外となる期間は、Go To トラベル再開後の正式な発表を待ちましょう。
新しい旅のチケットを改訂
感染防止策を強化し、感染リスクをさけて安心・安全に旅行ができるように、観光庁が旅行者向けに「新しい旅のエチケット」を改訂しました。
- 空いている時間時期を選んでの旅行計画
- 旅行前後の健康チェック
- マスク着用手洗いの徹底
- 第三者認証を受けたお店宿の利用
「ワクチン検査パッケージ」追加検討予定
安心&安全への配慮、コロナウイルスの蔓延を避けるための対策として「ワクチン検査パッケージ」の活用が検討されています。
- 旅行前のワクチン接種、PCR 検査の陰性証明
- 旅行後2週間以内に陽性となった場合の報告
- 旅行中の行動履歴の記録と旅行2週間後の健康状態の調査
注意:ワクチン検査パッケージの適用について
2022年1月19日、岸田首相が「ワクチン検査パッケージ制度」を、停止すると発表。その後、県民割のエリアが地域ブロックに拡大することが決定し、ワクチン接種、検査キットの活用が見込まれています。新Go To トラベル事業に、「ワクチン検査パッケージ」の活用も検討されているため、今後の動きに注目です。
宿泊についての疑問をまとめた記事はこちらからご覧ください。
Go To トラベルは当面見送りへ、再開後の変更点は?連泊・宿泊に関する疑問も解説
Go Toトラベル再開までは「県民割」「あとから割引」の利用も視野に
2021年11月19日に、Go Toトラベル公式サイトにて、再開後の変更点が発表になりました。しかし、年明けになるだろうと言われていたGo Toトラベル再開は、オミクロン株の蔓延によって延期され、見通しがつかないまま3月を迎えました。
しかし、政府による下記の発表により、Go Toトラベル再開の兆しが見えてきました。
- 18都道府県で実施されていた「まん延防止等重点措置」が3月21日を期限に、全都道府県で解除することが正式に決定
- 県民割エリアを、地域ブロックに拡大。近畿、関東、中部、九州と沖縄、北海道と東北とブロックに分けて実施する予定。
「まん延防止等重点措置」が3月21日で解除になることが決まり、4月1日から地域ブロックへ拡大することで県民割の適用範囲がだいぶ広がりました。
今後の感染状況によって、制度や適用期間が変更になることも考えられます。 「行ける時に、使える制度を利用して、お得に旅行する」というのも1つの方法でしょう。
「あとから割引」とは?
Go Toトラベル再開への兆しがみえてきたなか、Go Toトラベル再開を待っている人が多く「なかなか宿の予約が入らない」ということで、旅行会社が取り入れているのが 「あとから割引」です。 「あとから割引」は、Go Toトラベルの対象となる旅行商品を再開前に予約しても、再開後の予約を取り消すことなくGo Toトラベルの割引が適用されるしくみです。
「あとから割引」のメリット&デメリット
【再開前に予約するメリット】
- 面倒な手続きは不要
- 人気の宿、日程などが選び放題
- 通常価格より宿泊代を値下げしているホテルもある
Go Toトラベルの再開が正式に決定すれば、ホテルや航空会社が宿泊代、航空券の値上げをし、旅行商品自体が高くなることも予想されます。「どうしてもこの日に、この宿に泊まりたい」という希望がある場合は、Go To トラベル再開前の予約で希望日時、宿を確保できます。
【再開前に予約するデメリット】
- キャンセルする場合、キャンセル料が発生する
- これまでのGo Toトラベルの支援内容が適用されない場合もある
- 割引手続きが間に合わない場合もある
再開前に予約したGo Toトラベルが適用されず旅行をキャンセルした場合、キャンセル料が発生するかどうかは、予約した旅行会社の「キャンセル規約」に従います。損をしないためにも、直前までキャンセル料がかからないツアーがおすすめです。
Go Toトラベル「あとから割引」の注意点
Go Toトラベルの再開はまだ発表されておらず、事前に予約した旅行商品が「必ず割引になる」とはかぎりません。「Go Toトラベルが再開して、あとから割引が適用されればラッキー」というくらいの気持ちで予約しておくのがいいでしょう。
また、特に行きたい旅行先もなく「Go Toトラベルが再開したらお得にどこか旅したい」という方は、Go Toトラベルの再開が発表されてからの予約がおすすめ。
Go Toトラベル再開前に予約する場合は、以上の点をふまえて、旅行会社に事前に「キャンセル規約」を確認しておくと安心です。
Go To トラベルならステイナビでさらにお得に
出典:ステイナビ
ステイナビとは?
ステイナビは、宿泊施設の直販予約サイトです。ステイナビを利用することにより、旅行者は各ホテルに利用されている公式サイトからホテルを検索して予約ができます。また、ホテル事業者はステイナビ経由で予約を増やすことができます。
ステイナビを利用するメリット
【直販プランで予約でき仲介手数料なし】
出典:ステイナビ
ステイナビは国内で唯一、公式サイトからの直販プランで予約でき仲介手数料がありません。Go Toトラベルキャンペーンとも併用可能で、他のサイトよりもお得に予約ができます。
【公式サイトからの直接予約には独自の特典つき】
ステイナビ経由で、宿泊施設の公式先とにて直接予約すると、様々な特典が付いてくることも**。**公式サイトからの予約ならではの嬉しい特典です。
【高速道路の周遊パスが35%割引】
出典:ステイナビ
ステイナビで予約すると高速道路の周遊パスが35%割引になり、車での旅行なら更にお得に旅行ができます。
ステイナビ申し込みの流れ
割引は予約時に行われるわけではありません。予約後に旅行者がステイナビから割引クーポンを発行し、宿泊施設で割引後の金額を支払う、という流れになります。
【ステイナビ申し込みの流れ】
- 旅行者が宿へ直接予約 宿泊客は割引前の価格でホテルを予約
- ステイナビでクーポンを取得 宿泊施設の直販予約サイト「ステイナビ」に移動し、Go To トラベル宿泊割引クーポン&地域共通クーポン引換証を取得
- 宿泊施設で、クーポン番号を提示 チェックイン時、ステイナビで発行されたGo To トラベル割引クーポンをフロントに提示すると、割引が適用になり、地域共通クーポンももらえます。(平日3,000円/休日1,000円)
予約する宿がステイナビでの割引対象施設かどうか、事前に確認してください。(再開後、内容が変更になる場合もあります)
再開へ向けて動き出したGo To トラベルでお得に旅行しよう
18都道府県で実施されている「蔓延防止等重点措置」が3月21日の期限をもって、解除することが発表になり、4月1日からは県民割の対象エリアが「地域ブロックへ拡大」になることが決定。
感染状況によりまた状況は変わるかもしれませんが、Go To トラベル再開に向けて準備をしていると表明し、再開への期待は高まります。
政府は、観光支援事業を、Go To トラベル再開後から夏休み前を実施期間として段階的に割引率を下げていく方針です。Go To トラベル再開前に割引率の変更点などをもう一度確認して、政府の観光支援事業を最大限に活用し、お特に旅行をしましょう。
注意:感染状況により、実施期間や内容が変更になる可能性もあります。Go To トラベル再開が公式に発表された際は、必ずGo To トラベル事業公式サイトをご確認ください